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2021.3.31

美のり窯 |松﨑康則・久美さん 1/4

波佐見ポートレイト|美のり窯 |松﨑康則・久美さん

生地屋に、工房に、民泊まで。
夫婦で支え合いながら仲良く切り盛り。

松﨑康則(やすのり)さん、久美(ひさみ)さんご夫婦は、家業の生地屋をしながら、せっかくなら自分たちの器も作りたいと陶芸の技を磨き、工房を構えました。
屋号を、お二人の名前から一文字ずつ取って「美のり窯」にされているところにも、お二人の仲の良さが滲み出ているようです。
波佐見焼は主に分業体制で作られますが、松﨑さんご夫婦の作品は、自らロクロを引き、手描きで絵付けを施し、全て手作りしています。

工房の隣には、築150年の納屋を改築したギャラリー。
康則さんの作品には、生き生きとした魚の絵が描かれています。
思わず笑顔になってしまうような、ユーモラスな魚のオブジェも。

久美さんの作品は、繊細な草花が描かれたものがメイン。
また、クリアな発色のキウイが描かれた器も人気です。
ツヤツヤと透き通る鮮やかなグリーンが白磁に映え、金の縁取りがアクセント。

さらには、2014年から陶芸体験ができる民泊も始めました。
お家は、大正時代に建てられた古民家。
庭には、樹齢150年を超えるヤマモモの木が心地よい木陰をつくり、草花の合間に、表情豊かな魚の置物がひょっこり顔を出しています。

2017年にテレビ番組『人生の楽園』で「海の幸と陶芸楽しむ宿」と紹介されてから全国的に知られることとなり、関東からも多くの宿泊客が。
やはり、磁器のロクロ体験ができるという点に興味を持たれる方がほとんどだそう。
新型コロナウイルス感染症が流行する前は、海外からのお客さまもいらっしゃいました。

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