2020.3.1

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波佐見町教育委員会 文化財保護係 学芸員 |中野雄二さん

知るほどに学び多き、歴史と人に魅せられて。

波佐見で発見された世界最大の登り窯。発掘を担当したのが学芸員の中野さんです。焼き物を中心に調査を行い、土に埋もれている歴史を紐解き、子ども達を遺跡に案内することも。県境で交流が多く、分業制の窯業の歴史を経て、波佐見の人は垣根のない人柄になったのかなと教えてくれました。歴史・文化を保存、公開する拠点も新たにオープン予定。

ーまず、どんなお仕事をされているかお聞きしてもいいですか?

波佐見町内の文化財の調査研究が主な仕事ですね。
調査では発掘調査をしておりまして、特に波佐見焼の窯跡を調査しています。

ーその他にも講演や焼物についての講師もされていますね。

非常勤講師として大学で教えたりもしています。

もともと考古学が好きで、土の中に埋もれているものを掘って発見するっていうのがおもしろくて。
土の中に歴史が埋まっているというのが昔から興味のあることで、発見してやろうって感じです。

ー今のお仕事を始めて何年になりますか?

26年ですね。

ーやりがいは何ですか?

これまで波佐見焼は歴史的にも一般的ではなく、分かってないことも多かったんですが、
発掘調査をすることでどんどん分かったことが出てきて。
それを皆さんに発信することができているということに喜びを感じます。
中でも世界最大の登り窯が波佐見にあったことが明らかになった時は、非常に興奮しました。

ー波佐見町はどんなところですか?

歴史が豊かですね。焼物だけでなく、キリスト教が盛んな時代、その前には仏教が盛んな時代もあり、とてもおもしろいですね。奥深い歴史があります。
また、“境”にあるということも特徴のひとつですね。他の地域との境(今だと佐賀と長崎の境に位置する)にあり、接していることで色んな影響を受け合ったりするというのもおもしろいです。
そういう意味で波佐見は昔から国内外との交流が盛んだったというのも特徴的です。

ーそのような歴史的背景が今の波佐見町に影響していると感じることはありますか?

けっこうウェルカムな人が多いですね。
もしかしたらずっと交流が盛んだったということで、閉鎖的じゃないところから築き上げられてきた気質っていうのはあるかもしれませんね。

ー波佐見町の好きなところはどこですか?

たくさんあるんですけど、やっぱり人間が好きですね。
私も外から来た人間ですけど、ウェルカムで受け入れて頂いたし、仲良くさせて頂いてるところは良いですよね。
あと、歴史文化財が非常に豊富な町であるということです。
農業と窯業のバランスがとれているのも良いですし、地酒があるのも嬉しいですね。

ー最後に、個人的に好きな場所を教えてください。

よく発掘調査しているということもありますが、中尾地区(多くの窯元が残る地区)はおもしろいですね。

*2020年1月インタビュー

波佐見町役場教育委員会・総合文化会館 教育委員会分室・文化財保護係

長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷1675
TEL/0956-85-7355

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