〜ノスタルジックな鉄路「肥薩線」を巡る旅〜
鉄道路線「肥薩(ひさつ)線」の熊本八代から人吉までの区間をめぐります。
熊本・宮崎・鹿児島の南九州3県を縦貫する唯一の鉄道、JR肥薩線。
球磨(くま)川の清流に沿って走る八代駅~人吉駅間は「川線」とも呼ばれ、親しまれてきました。
肥薩線の魅力は、沿線の豊かな自然とともに、近代化の過程で日本が失ってきたさまざまなものが残っていること。
本ツアーの見所は、その鉄道遺産と沿線遺産です。
ループ線やスイッチバック、球磨川を渡る橋梁群、トンネル群などの鉄道遺産や
球磨川沿いに点在する農工業、鉱工業、サービス業に関連する遺産が
明治や大正の時代を思い起こさせる形で残っています。
もうもうと煙を立てて走る蒸気機関車、翡翠色に輝く美しい球磨川の水面、
赤煉瓦で作られた洋風な佇まいの水力発電所、100年の歴史を持つ駅舎…。
時が止まったかのような、昔の遺産が数多く残るこのルートをカメラ片手に巡ってみませんか。
JR肥薩(ひさつ)線
鹿児島本線八代駅から分かれ、人吉駅、吉松駅を経て、日豊本線隼人駅に至る営業キロ124.2kmの非電化・単線の路線。
現在の肥薩線は、開通・開業時の路線名称ではなく、当時は「官設鉄道鹿児島線」と言われ
後に「九州線人吉線・鹿児島本線・肥薩線」と改称される。
当初、肥薩線と呼ばれたのは、八代を起点に水俣-川内(せんだい)間。のちに鹿児島まで至る肥薩海岸線のこと。
1927年(昭和2年)10月17日、八代-鹿児島間が開通したことで、以後、この線路が「鹿児島本線」、
従来の鹿児島本線であった八代-人吉-吉松-鹿児島間が「肥薩線」と呼称された。
八代-人吉間の球磨川沿いの風景や国見山地を越える人吉-吉松間のスイッチバックとループ線、
日本三大車窓の一つに数えられる矢岳越え、古くから残る駅舎などの観光資源に着目し、
観光路線としての整備・PRが進められている。
タイムテーブル
*下記行程・時間配分は変更になる場合があります。
7:30 |
福岡・天神を出発 7:15 天神・日本銀行福岡支店前に集合。 バスに乗って八代へ出発します。 |
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10:05〜11:15 |
西日本製紙深水発電所 球磨川の水面に映る姿も美しい、赤煉瓦の古城のような佇まい。 大正10年に竣工され、九州製紙株式会社の解散に伴い廃止された水力発電所。 水力発電を形成するシステム全体がそのままの状態で残されており、 当時の技術を伝える貴重な産業遺産になっている。 廃止から20年を経過した今も修復が行われているとのこと。 現在は日本製紙株式会社が所有し、その管理下に置かれている。 |
11:25〜12:15 |
昼食 道の駅さかもと館でいただきます。 *昼食代は各自負担 |
12:30〜13:00 |
球磨川第一橋梁 八代市から人吉市、鹿児島、宮崎へと通じるJR肥薩線は、球磨川を4回横断する。 その一つ目の橋、1908年(明治41年)に竣工された球磨川第一橋梁は205mの長さを誇る。 架設当時の製鋼技術に起因していることでもあるが、 複数の小断面部材を組み合わせて1本の部材が構成されており、時の経過を感じさせる。 球磨川の流れに逆らわないように川を斜めに横断するように作られており、 橋台部が煉瓦、橋脚部は切石積みになっている。 |
13:20〜13:50 |
白石駅 明治時代の肥薩線開業当初のままの形を保っている駅舎。 待合室やホームにある木製の腰掛けを支える持ち送り、 ホーム上屋を支える梁の先端などに装飾的な意匠が施され、 はるかな明治の雰囲気を味わうことができる。 南九州近代化産業遺産群の物資輸送関連遺産のうちの一つに選ばれる。 |
14:00〜15:00 |
球泉洞が見える場所。その周辺の遺産散策 1973年(昭和48年)3月に発見された延長4.8kmの九州最大の鍾乳洞。 およそ3億年前海底にあった石灰岩層が隆起してできたと言われる。 併設されている「森林館」(現在休館)の佇まいは森に棲む妖精の城のようだ。 |
15:15〜15:35 |
球磨川第二橋梁 球磨川第一橋梁と同じ設計で、同じ型は全国に二つしか残っていないといわれる貴重な鉄道遺産。 鋼鉄製の赤い橋と翡翠色に輝く球磨川のコントラストが美しい。 |
15:55〜16:20 |
お土産を購入 人吉駅の近くのお土産屋さんに寄ります。 |
16:25〜17:35 |
人吉駅・人吉機関区車庫を見学 煉瓦造りの多い中、石造りとして現存するのは人吉のみという希少性の高い機関庫。 平成19年には経産省の「日本の近代化遺産33」の一つにも選定される。 庫内には点検ピットや軍用貨車台車、修繕設備が当時のまま数多く残されている。 |
17:35 | 人吉を出発し福岡へ |
20:00 | 福岡・天神にて解散 |
お申し込み
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