視点のスイッチを切り替えて、今まで見えなかったものを見る。
見る目を変えていく。
クリエイティブツアーはエフ・ディ デザイン塾の校外セミナーです。
教室を飛び出し、さまざまな町と人を教科書に、デザインを学びましょう。
ここでのデザインはDTPではなく、例えばランドスケープデザインであったり、建築であったり、
もっと根源的な、その町の成り立ちであったりします。
なぜ町の成り立ちが、デザインになるの?そんな風に思う方もいるかもしれません。
ですが、よく考えてみれば、今わたしたちが立っている場所は、もともとは何もない場所でした。
そしてこの場所は、自然発生的にできたわけではなく、
先人たちが生きるために道をつくり、建物をつくり、大地を耕して食物をつくり、
より良く生きようと改良を加えて、今の状態ができています。
媒体や環境に応じて目的を持ち、具体的に設計することがデザインなのであれば、
人類はずっと、地球をデザインしてきたのではないでしょうか。
そこでまず、私たちは身近な町を訪ねて、その町のデザインに目を凝らしてみたいと思います。
しかし、ただその場所に行くだけでは、デザインは見えてきません。
新たな視点を獲得し、見ることに慣れる必要があります。
そこで、エフ・ディ デザイン塾ではクリエイティブな方法を用いて、視点の切り替えを行っています。
写真を撮る。ものをつくる。話を聞く。ごはんを食べる。
そのすべてがクリエイティブ。
「クリエイティブな方法」とは具体的にどのようなものかというと、町の歴史を学んだ上で写真を撮ったり、
その町で活動する作家さんの工房で、いっしょにものをつくったり。
地元の人と、地元の野菜を材料にご飯をつくることや、関わりの中でいろんな話をきいて、
自分の中でその町を組み立てていくことです。
見たことのない場所、体験したことのないものは、輪郭があいまいな状態です。
その場所に行き、五感で感じられるさまざまなことを能動的に感じようとすることで、
輪郭が浮き上がり、立体的な町の印象が自分の中に刻まれます。
その仕組みを覚えれば、どんな町も、しっかりと見ることが出来ます。
おもしろくない町などなく、どの町も、見どころや人を惹きつけるなにかを持っています。
それを探してみる、見つけることに慣れていく。
クリエイティブツアーはデザインと、クリエイティブをテーマに、
「見方」を学び、町の魅力を探っていきます。
そう、クリエイティブツアーは学びの場であるだけではなく、
新たな観光資源を発掘する、ひとつの手法でもあるのです。