〜波佐見でクリエイティブに働き暮らす人たち〜
長崎県波佐見町で、クリエイティブに働く方々の仕事場を訪ねて見学する旅。
第2弾の開催です!
今回は波佐見焼のワークショップもありますよ〜!
“ものづくり”に触れられる町へ。
約400年の伝統をもつ、全国屈指のやきものの町・波佐見。
一般家庭で使われている日用食器の約12%が、この町で生産されているというから驚きです。
大量生産を得意とする波佐見焼は、一般的なイメージの「やきもの」とは異なり、分業体制でつくられていて、
陶土屋・釉薬屋・型屋・生地屋・窯元・上絵屋…と、それぞれの職人による高い技術力によって完成されます。
使いやすさとクオリティの良さのはもちろんのこと、デザイン性が高く、価格も手頃なため、
その人気は年々高まっているそう。
私の周りでも「波佐見焼が大好き」とか「気になる器を調べると波佐見焼なのよね〜」なんて声を耳にします。
しかし、後継者不足などで廃業する工房も増えており、
その空いた工房に新たな命を吹き込み、ギャラリーを併設したアトリエや
クリエイター数人でスペースを分け合うシェア工房などに利用できるようにと活動しているのが
「波佐見空き工房バンク」さん。
窯業を生業としてきた波佐見町が、
暮らしの道具全般をコーディネートできる「ものづくりの町」としてステップアップし、
木工・ガラス工芸・革製品・染め物・デザインなど、新たな分野の作家さんが入ることで、
より魅力的な町になることを目指されています。
本企画も、波佐見空き工房バンクさんとのコラボで実現しました。
*前回のツアーの様子・・・Report: 波佐見×くらし×そうぞう|2017.9.14
ツアーの見どころは?
今回の見学場所である和山さん・studiowaniさん・岩嵜紙器さんをご紹介しましょう。
和山
波佐見焼の窯元には、その規模も形態も色々ありますが、
和山さんは町内でも大きな、工場タイプの窯元の一つです。
こちらで、波佐見焼がつくられる工程を見学しましょう。
例えば絵付けにしても、手描き・判子・パッド印刷など、さまざまな技法があり、
素晴らしい職人技の数々を間近で見ることができます。
バラエティ豊かな器を眺めていたら、きっと欲しくなってしまうのでは?
…ということで、ショッピングの時間も設けております。
ショップでは、なんと定価の30%OFFで購入が可能。しかも、敷地内にはアウトレットのお店まで!
目移りしてしまうこと必至ですよ〜。
さらに、道路の向かいにある、大きな白い屋根が目を引く建物。
西海陶器さんが営むショップOYANEさんでもお買い物ができます。
陶磁器を焼くときに使う道具が店内の壁面に利用されていたりと、ディスプレイも必見。
studiowani(スタジオワニ)
ご夫婦で波佐見焼の工房を営まれているstudiowaniさん。
綿島健一郎さんは熊本から、奥様のミリアムさんは、なんとドイツからの移住者です。
それぞれ、波佐見焼の窯元で修行を積み、昨年、夫婦揃って独立。
お二人の作品はすべて手作り・手描きでつくられ、遊び心も感じられる素敵なものばかりです。
とても雰囲気のある工房は、空き工房バンクを活用し、古民家を自分たちで改修されたもの。
ちなみに、F_dが制作させていただいた波佐見町の観光パンフレット『HASAMI STANDARD MANUAL』の
表紙のロケ地としても使わせていただきました。
今回のツアーでは「波佐見町のクリエイティビティ(創造性)を体感しよう!」ということで、
波佐見焼のワークショップも開催。
studiowaniさんに教わりながら、波佐見焼のブローチをつくります。
「絵心がないから心配…」という方でも大丈夫。studiowaniデザインの型紙が準備されています。
これがまた、とっても可愛らしくて!!
どれにしようか悩ましいほどなので、おひとり2個のブローチを作れるようにしました。
(それでも、なかなか決めきれないかも…。)
もちろん、自分でオリジナルのブローチを作ってもOK。
詳しくは募集要項の「波佐見焼ワークショップについて」をご覧ください。
岩嵜紙器
パッケージの総合メーカーである、岩嵜紙器さん。
企画・デザインから製造・加工までを一貫して手がけられ、オリジナルプロダクトもつくられています。
やきものの産地では、商品を運搬する箱が必要となるため、たいてい紙器メーカーが存在しているのだそう。
普段、なかなか目にしないような機械が並ぶ工場を見学。
その後はギャラリーで、岩嵜紙器さんの制作物をご紹介いただきます。
とりどりの色や質感の紙を駆使し、工夫がこらされた多彩なパッケージの中には、
「あ!見たことある!」というものも並んでいると思いますよ。
ロケハンで伺った際にコーヒーを出してくださったのですが、
ふと見たら、コースターも自社で作られた紙製のもの!
なんだか自分でもオリジナルのコースターを作ってみたくなってしまい、
どのくらいの費用で制作可能なのか?最小ロットは?…等々、思わず聞いてしまいました。
せっかくの機会なので、皆さんも気になったことなど、どしどし聞いてみてくださいね。
こちらでは、外部のデザイナーさんと企業とをマッチングしてくれる
「世話焼き紙器」なんてサービスも行っているんですよ。
身体も心も元気になりそうな、滋味たっぷりのお昼ごはん。
波佐見町は時に、陶器の「陶」と農業の「農」を合わせて「陶農の町」とも呼ばれるくらい、農業も盛んなところ。
きれいな空気と水と大地が育んだお米や作物は、とても美味しいと評判です。
そんな地元の食材を使った昼食を頂きます。
前回と同様、地元婦人会の方々が手作りしてくださるので、どうぞお楽しみに。
*料理の写真は前回のものです。
波佐見のプチ土産つき!
ささやかながら、プチギフトをご準備しています。
波佐見の思い出とともに、お家で楽しんでいただけますように…。
タンポポの綿毛がふわふわと風に乗って新たな地に種を芽吹かせるように、
みなさんが持っている「クリエイティブの種」を蒔く場所も、きっと自由に選べるはず。
その一つの選択肢として「もしも自分自身が波佐見町でクリエイティブに生きるなら?」ということを想像しながら、
この旅を楽しんでいただけたらと考えています。
波佐見での「創造」的な「暮らし」を「想像」する旅。
あなたも一緒に出かけませんか?
今後のクリエイティブな活動へのヒントも見つかるかもしれません。
クリエイティブツアーとは
「地域の創造性を直に見て触れよう」をコンセプトに、
クリエイティブな方法で訪れる場所のことを学ぶ、デザイン塾の校外セミナー。
まちの歴史を知った上で写真を撮ったり、地元の人から話を聞いたり、地のものを食べたり…と、
五感を使い、能動的に、その土地の魅力を探っていこうというプロジェクトです。
タイムテーブル
*下記行程・時間配分は変更になる場合があります。
7:30 | 福岡・天神を出発 7:15 天神・日本銀行福岡支店前に集合。 貸切バスに乗って長崎県波佐見町へと出発します。 |
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10:00~10:20 | 「みんなのアトリエ はざま」でオリエンテーション 波佐見空き工房バンクの福田さんに、活動内容や移住のことなどについて伺います。 福田さんは福岡から波佐見へと移住した、元・波佐見町地域おこし協力隊で、 以前は旅行誌の編集者をしていたという経歴の持ち主。 波佐見町の魅力をたっぷり教えてもらいましょう。 |
10:30〜11:45 | 岩嵜紙器さんの見学 工場を見学し、箱作りのお話を伺います。 |
12:00〜13:00 | 昼食 清流の里・川内で頂く、地元のお母さんたち手作りの田舎料理。 どうぞお腹いっぱい召し上がってください。 |
13:15〜15:00 | 和山さんの見学・お買い物/OYANEさんでお買い物 波佐見焼の制作工程を見せていただきます。 その後はショッピングのお時間。 和山さんのショップ・アウトレットとOYANEさんで器選びをお楽しみください。 |
15:15〜17:30 | studiowaniさんの見学・波佐見焼ワークショップ お二人に移住や独立についてのお話を伺います。 その後、波佐見焼のブローチ作りを体験。 |
17:30 | 波佐見町を出発し、福岡へ |
19:30 | 福岡・天神にて解散 |