〜キリシタンの聖地・安満岳の裾野に広がる美しい棚田と青い海を求めて〜
長崎県平戸市の北西部に位置し、市の最高峰・安満岳の裾野に広がる春日集落。
以前、平戸レトログラフィでも訪れ、その後、縁があって何度か通っています。
海から山間部まで続く棚田は圧巻で、それはそれは素晴らしい眺め。
ぜひ皆さんに、棚田が一番美しい、稲穂の実っている風景を見ていただきたいと、
この時期にツアーを企画いたしました。
(春日の棚田では、お盆過ぎに稲刈りをするそうです。)
「平戸島の文化的景観」。
皆さんは「重要文化的景観」ってご存知でしょうか?
文化的景観とは「地域における人々の生活又は生業および当該地域の風土により形成された景観地で
我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」と文化財保護法で定義されています。
日々の生活に根ざした身近な景観であるため、日頃その価値にはなかなか気付きにくいもの。
そのため、こうした文化的景観を保護する制度を設けることによって、
その文化的な価値を正しく評価し、地域で護り、次世代へと継承していこうとしています。
そして「重要文化的景観」とは、文化的景観の中でも特に重要なもので、
都道府県や市町村の申出に基づき、国が選定した文化財のことです。
今回訪れる春日集落を含む「平戸島の文化的景観」が、
島嶼(とうしょ:大小さまざまな島のこと)の制約された条件の下で
継続的に行われた開墾や生産活動により形成された棚田群や牧野、人々の居住地によって構成された
独特の文化的景観であるとして、2010年、重要文化的景観に選定されました。
世界遺産候補「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。
現在、平成30年度の世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。
長崎と天草地方の潜伏キリシタンが、禁教期に密かに信仰を続ける中で育んだ
宗教に関する独特の文化的伝統を物語るもので、12の資産で構成されています。
春日集落は、その構成資産のひとつでもあります。
「平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)」。
納戸神(なんどがみ)を有する家屋、聖地の石造物、集落内の土地利用形態、墓地遺構などに、
禁教下にあっても聖地や殉教地への崇敬を密かに継続してきた、
潜伏キリシタンの信仰に関する伝統が反映されています。
また、キリスト教伝来以前から山岳信仰の場とされた安満岳に対しても、
潜伏キリシタンは自らの信仰を重ねて崇敬していました。
16世紀から禁教期を経て現在にいたるまで、集落の景観はほぼ変わらずに維持されているそうです。
写真展も開催予定!
10月に観光の拠点施設が春日集落内に完成する予定です。
その場所で、ツアー中に撮影した写真を展示する写真展を開催したいと思っています。
(写真展への参加費および銀塩プリント代は無料です!)
ぜひ写真展にも参加してください。
クリエイティブツアーとは
「地域の創造性を直に見て触れよう」をコンセプトに、
クリエイティブな方法で訪れる場所のことを学ぶ、デザイン塾の校外セミナー。
まちの歴史を知った上で写真を撮ったり、地元の人から話を聞いたり、地のものを食べたり…と、
五感を使い、能動的に、その土地の魅力を探っていこうというプロジェクトです。
タイムテーブル
*下記行程・時間配分は変更になる場合があります。
7:30 | 福岡・天神を出発 7:15 天神・日本銀行福岡支店前に集合。 貸切バスに乗って長崎県平戸市へと出発します。 |
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10:40〜11:50 | 春日集落を散策 息をのむほど美しい、棚田の景色。 2つの集落からなる春日集落には、その他にも山あり海あり、見どころ盛り沢山です。 |
12:00〜13:00 | 昼食(漁師食堂・母々の手) その日の朝、定置網で獲れた地魚を漁師の母ちゃん達が調理をして、 バイキング形式で提供されます。 平戸の新鮮なお刺身が食べ放題! *昼食代は各自1,000円負担。(実際は2,200円のお食事です。) |
13:10〜14:30 | 春日集落を散策 引き続き、散策を楽しみましょう。 |
14:45〜15:15 | 根獅子海水浴場を散策 環境省が選定した「快水浴場(かいすいよくじょう)百選」にも選ばれた、 遠浅で透明度の高い、美しいビーチ。 澄みきったコバルトブルーの海と、白い砂浜が目の前に広がります。 ここには、キリシタン殉教の地としての悲しい歴史も刻み込まれています。 |
15:35〜16:15 | カトリック宝亀教会を見学 白い漆喰とレンガ色のコントラストが目を惹く、平戸で最も古い教会。 内部は優しいパステルカラーに彩られ、 100年以上前に建設された当時のままのステンドグラスは “色硝子”といった方がピッタリな素朴な風合いの、とても可愛らしい教会堂です。 側面にバルコニーがあるなど、建築学的にも興味深い多くの特徴があります。 *教会は祈りを捧げる神聖な場ですので、マナーと配慮をもって見学をお願いいたします。 |
16:40〜17:10 | お買い物タイム 平戸の美味しいお土産を買って帰りましょう。 16:40〜16:50 平戸蔦屋 (1502年創業。江戸時代より平戸藩主の御用菓子を務めてきた歴史ある御菓子司。) 17:00〜17:10 平戸瀬戸市場 (平戸産にこだわった新鮮な魚介類や野菜、加工品などが多数揃った物産市場。) |
17:10〜 | 平戸を出発し、福岡へ |
19:30 | 福岡・天神にて解散 |
お申し込み
申し込み受付終了いたしました。