〜知る、つくる、味わう みやまの“とくべつ”を巡る旅〜
九州のさまざまな魅力あふれる場所を巡るクリエイティブツアー。
今回は福岡県南部に位置し、山と川と海すべての恵みを受ける、
みやま市の“とくべつ”を五感で味わう体験型ツアーを開催します。
ただただ見てまわるだけでなく、体験して、学んで、考えるツアー。
伝統産業を見学し、実際につくってみることで“いいもの”を体感。
効率を重視した今の産業になくて、昔ながらの産業にあるものは何なのか?
そんなことを考えてみてもいいでしょう。
ご飯だって、自分たちで野菜を採り、みやまのお母さんたちと作ります。
農家さんが大切に大切に育てた野菜。体のことを考えたやさしいご飯。
みやまの誇りである大地の恵みと、「人のあたたかさ」をたくさん受け取って
明日からの毎日が変わっていくかもしれない。
そんなツアーなのです。
「みやまって、何があるの?」その答えは「なんでもある」。
新鮮な野菜においしいお米、酒蔵に、有明海の海の幸。
全国でも希少な伝統産業の数々。
土地の人々が守り続ける、無添加の天然樟脳。
里山のハゼの実から抽出してつくる木蝋。
伝統を受け継ぐ国産の線香花火。
そして、みやまのことを誰よりも愛している地元の人々。
それはまるで、人間を支える根っこのように、力強くみやまという大地に広がっているのです。
タイムテーブル
*下記行程・時間配分は変更になる場合があります。
8:30 |
福岡・天神を出発 8:15 天神・日本銀行福岡支店前に集合。 バスに乗ってみやま市へ出発します。 |
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11:30~12:00 | 荒木製蝋合資会社で、100%天然由来の和ろうそくを制作体験 嘉永3年の創業以来、里山で採れるハゼの実を収穫し、天然素材だけで木蝋を作っている荒木製蝋。 全国でも、木蝋を作っている企業は3社のみ。その1社がここ、みやまにあるのです。 ハゼの実から蝋を抽出し、絞り、固めたものを生蝋といい、化粧品などの原料になります。 化学物質を含まない自然の産物は口に入っても害がなく、国内外に出荷されています。 また、木蝋を加工して作る和ろうそくは、日本の伝統の灯。 神秘的に煌めく力強い炎を見つめていると、心が静まっていくのが分かります。 100%天然由来の木蝋。その魅力を自分の目で確かめ、作ってみましょう。 |
11:30~12:00 |
瀬高町の博多なす農家さんで、お昼ごはん用のなすを収穫 農業に携わって32年、ご夫婦で農家を営む稗田昭義さん・千恵美さんが大切に育てたなすを、収穫させて頂きます。 空気も水もおいしい瀬高町は、温暖な気候を利用した農業がさかん。 山ではみかんやキュウイ、タケノコ、平野部ではなすの他に、セロリやトマト、イチゴにキュウリなどが生産されています。 そんな、さまざまな農作物の中でも、瀬高町の特産といえば博多なす。福岡の市場に出ているなすのうち、約半分は瀬高町で作られています。 また、関東地区でもおよそ4本に1本が瀬高産というほど、“定番”のなすなのです。 農業が根幹事業である瀬高町で、代々続く農家の長男だった昭義さん。 当然のように農業を引き継ぎ、夫婦二人三脚で農作物を作ってきました。 博多なすに、トマト、きゅうり、お米に麦に大豆まで。まさに農業のプロフェッショナル。 「稗田さんの野菜は美味しい」と、道の駅でも評判です。 生産者の顔が見える、安全な食材。これ以上の贅沢があるでしょうか。 |
12:15~14:30 |
パプリカクラブのお母さんたちに教わる、みやまの恵みたっぷり薬膳カレー いい町は、女の人が元気な町。みやまのお母さんたちはエネルギッシュ! 止まることなく、いつも前へ前へと進んでいます。 パプリカクラブのはじまりは10年以上も前のこと。 元気をなくした商店街を活性化するため、お店を営む仲間たちが一致団結して立ち上がりました。 みやまの野菜を使っただご汁を作って振る舞ったり、ご当地ならではの“いきなりまんじゅう”を考案してヒットを飛ばしたり。 地元の野菜を生かしたメニューをどんどん増やしていきました。 パプリカクラブ代表の岡田佳子さんは、御年70歳とは思えないほどパワフル。 クラブ名の名前を茶目っ気たっぷりに 「パプリカの中はスカスカ、頭の良くない人の集まりなの」と教えてくれました。 活動はボランティア。皆さん本業がありながらも、イベントに出展したり新メニューを開発したりと大忙しです。 「ぜんぜん利益は出ないんだけど、楽しいからね。楽しいのが一番!」 パワフルなお母さんたちと、力がみなぎる薬膳カレーを作りましょう。 |
14:40~16:10 |
150年続く伝統。地域で守る、内野樟脳のものづくりを体験 瀬高町で代々受け継がれた伝統技術。それを守ってきたのは、ある夫婦でした。 内野清一さん、和代さん。夫婦二人三脚で続けてきた仕事。 しかし、夫である清一さんが58歳という若さで急逝し、内野樟脳の存続は危ぶまれます。 そこで立ち上がったのは、清一さんの幼なじみである坂田伸二さん。 仲間たちに声をかけ「天然樟脳を守る会」を結成し、和代さんとともに内野樟脳の歴史を紡ぐことを決意したのです。 天然素材のやさしさ、樟の清々しい香り。 そこには内野さんご夫婦の想いと、地域の方々の想いがつまっています。 樟(クスノキ)も水も豊富な瀬高町で、江戸時代の終わり頃から作られてきた天然樟脳。 日本では防虫剤や芳香剤として使われてきました。 その製法が伝わってきたのは400年余りも前のこと。 当時の工程に工夫を加えながら、樟のもっとも良い部分を取り出し、 丁寧に時間をかけて「本当に良い」樟脳を生み出しているのが内野樟脳です。 一時は国の専売品として大量に生産され、世界の樟脳生産量のうち90%を占めるほど莫大な利益を得ていました。 しかし合成樟脳ができたことで需要は減り、樟脳工場も廃業に追い込まれていきます。 一時期は国内で、内野樟脳が唯一の工場であったこともあります。 ですが、近年は天然素材を好んで選ぶ人が増えたことで樟脳の価値が見直され、 再び樟脳工場が増えているのです。 その中でも内野樟脳は昔ながらの機械を使い、伝統製法を守り続ける希少な工場。 工場設備、作業に使う道具までもが推薦産業遺産の認定を受けています。 |
16:20 ~ 16:50 |
日本一の炭酸含有量、長田鉱泉場とご当地ドリンク“コガコーラ” カルシウムやマグネシウム、天然ミネラル・イオン分を理想のバランスで、豊富に含んだ鉱泉。 健康に良く味も良いのが特徴で、地元の家庭の冷蔵庫には、汲んできた鉱泉が常備されているのだとか。 鉱泉を使ってお米を炊いたり、珈琲やお茶を入れてもとても美味しいそうです。 そんな良いことばかりの鉱泉を使って作ったのが「コガコーラ」です。 コカコーラではありません、コガコーラ。 1960年代に製造販売されていた、知る人ぞ知る幻の天然飲料。 地域振興のために復刻され、「鉱泉の駅」で販売開始したところ、じわじわと人気が高まっているそうです。 ここでしか買えないご当地ドリンク。おみやげに、ぜひ! |
17:10~17:30 |
旅の終わりは道の駅みやまで、新鮮なお野菜やご当地フードを! 旅の楽しみのひとつに、道の駅は欠かせません。 みやまのいいものが大集合した特産品直売所「がまだしもん」。 がまだしもんとはみやまの方言で「働き者」のこと。 がんばり屋さんが愛情たっぷりに育てた大地の恵みや、土地のものを使ったおいしいもの。 TVに紹介されて話題になっている「あげもんイワナガ」の玉飯(みやまのお米と卵を使い、半熟のとろとろ卵を丸ごとおにぎりで包んだ逸品)もここで買えますよ。 |
17:30 | みやまを出発し、福岡へ |
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