効率や制作費の削減、低価格化を目指した日本のものづくりと同様
エネルギー政策も、自国のエネルギー資源として埋蔵量も豊富で
しかも採掘技術も世界トップクラスであった国内炭鉱を単価というものさしで計り、捨ててしまいました。
日本の石炭1トンの価格は15,000円に比べ
中国・オーストラリア等の露天掘りによる石炭輸入単価は1トン5~6千円。
日本の地下には今も、国内の年間消費量の112年分に相当する
200億トン近くの石炭があると推定されています。
炭鉱技術だけでなく、坑夫たちや家族の生活、住むまちの活気を考えると
捨ててしまったもの、なくしてしまったものは大きかったように思えてなりません。