Issue 2023.12

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デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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editF_d

2017.5.16

ALBUS×F_d写真教室「フィルムカメラ講座」第3回目

写真教室第3回目の授業は「適正露出と測光」についてでした。
前回の撮影会につづき、実は先週の14日(日)にもまた撮影会を行いました。
この撮影会の様子はまた書きます。前後してすみません。
2回の撮影会を終え、だいぶ露出勘がついてきたようです。
「ここを撮るなら絞りとシャッタースピードは何にする?」という質問にも、
しっかり反応(けっこう当たってる!)していました。
みんな、なかなかいいんじゃない!もう露出計なくても撮れそう!

さて、今回の授業はカメラの測光についての知識を深める内容。

最近のデジタルカメラの露出計はハイテクすぎて、人間の判断を必要としません。
もう何もしなくても“ちゃんと撮れる”わけです。iPhoneのカメラと変わりません。
逆光でも自動補正してくれるし、暗い場所でも、それなりの場の雰囲気を残して暗く撮れます。

フィルム時代の露出計はこんなにハイテクではなかったので、撮影者の露出補正が必要でした。
暗い場所ではマイナス補正、明るい場所ではプラス補正。これを「クロマイシロップ」などと覚えたものです。
今や、あまりに便利になりすぎて、写真を撮る楽しみすらなくなっているのでは、とも思います。
そもそもカメラってどうやって撮れてるの?という人もいるくらいです。

カメラが写真を撮ってくれるのではなく、自分で写真を撮る。
この感覚を味わえるのが、フィルムカメラの魅力だと思います。
それにはやはり「露出決定」ができなくてはいけません。
光をフィルムに“適正”に露光する技術ですね。

世の中の“光”が数値になって“見える”力を手に入れるのです。

かっこいい!

今回の授業の内容は

・露出計の役割(反射光式と入射光式の露出計の違い)
・カメラの測光の仕組みや違い
・適正露出の考え方
・カラーフィルムの再現域

などについてでした。けっこう濃い内容なんですよね。
2時間じゃ足りない話なんで、またしようかと思っています。
カラーフィルムの再現性などについては、F_dの写真プリントワークショップでもお話ししています。
興味があったら、ぜひ一度、自分の手でカラープリントをしてみてください。

ALBUS×F_d写真教室 ALBUS×F_d写真教室

「入射光式露出計」と「反射光式露出計」の違いについてなど。
今回は“光”について、たくさん話をしました。

ALBUS×F_d写真教室

ちゃんとメモとってくれてありがとう。

ALBUS×F_d写真教室 ALBUS×F_d写真教室 ALBUS×F_d写真教室

撮影会で撮ったネガが上がったので、みんなで見ました。
今回は絞りをほぼ 8 固定だったので、けっこうみんな写真がシャープ!
最近は開放付近で撮っている人が多くて、F8のシャープさを見たことがないという人もいます。
F8を薦めるわけではないですが、ビシッとピントが合ってシャープな写真も、一度しっかり見て欲しいと思います。
いろんな絞りのディテールを知った上で、開放を使った表現が適正と判断してほしいですね。
まずは自分の機材の性能を知ってもらいたいなと思います。

ALBUS×F_d写真教室 ALBUS×F_d写真教室

ルーペでネガを見ています。ネガを見て、オーバーやアンダーを見分けるのも楽しいですよ。
(写真はALBUSのつぐみちゃん撮影)つぐみちゃん、なんか俺が下向いたのばかりじゃない?

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どこにもピントが合っていない不思議な写真がありました。つぐみちゃん、これ何が撮りたかったん?

ALBUS×F_d写真教室 ALBUS×F_d写真教室

撮影手帳に記録した撮影データと照らし合わせて、どんな光の状況だったのか思い出します。
“なぜ失敗したのか?”をちゃんと振り返ることが上達のポイントです。
それにはちゃんと撮影データを記録していくことです。
つぐみちゃん、下向いたのばかりしかないよ…。

ALBUS×F_d写真教室

次回はこのフィルムを僕が手焼きでベタ取りします。
そのベタと撮影データを照らし合わせて、露出決定がどうだったのか?などを反省します。
「カメラの露出計をほとんど見ずに撮ったわりには、ちゃんと写っていた」という受講生がけっこういて
みんな今までの撮り方とは確実に変わってきていますね。

次の授業は二週間後。みんなちゃんと写真撮っていきなさいよー。
ではでは、また。(最後までコンタクトレンズを落とした人のよう…)

あ、それと次回の写真教室の募集も開始するようです。
ご興味のある方は、ALBUSまでお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いします。

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