〜あじさいが物語る人々の暮らし・炭鉱の島の「現在」を歩く〜
毎年恒例、池島レトログラフィ。今年で5回目となりました。
目指すは九州最後の炭鉱の島・池島。
周囲4kmの小さな離島に残された、数多くの炭鉱設備や高層アパートは圧巻の眺めです。
梅雨時期なので雨の心配もありますが、この時期だからこそ見ることのできる光景があります。
それは、あじさい。
草木が生い茂り、廃墟となった団地群の中に、この季節になるとふわっと浮かび上がる、あじさいの花。
人々がそこに住んでいた証のように…。
島の過去を浸食していく自然と、今もそこに住む人々の生活。
あなたは何に向けてシャッターを切りますか?
池島炭鉱。
長崎県長崎市、西彼杵半島に位置する池島は、2001年の閉山まで採掘が行われた九州最後の炭鉱の島です。
1959年に出炭、最盛期の1985年には150万トンを越える石炭が採掘され、
島内には住民登録だけでも8,000人、実際には20,000人以上もの人々が暮らしを営んでいたといいます。
炭鉱アパートと呼ばれる高層住宅がずらりと建ち並び、ショッピングセンターや映画館、
ボウリング場など最先端の娯楽施設も設備され、生活のすべてが島内で完結していました。
島民のほぼ全員が炭鉱従事者であり、“ご安全に”が朝の挨拶。
池島の石炭は質が良く、採炭は好調で、島内は活気に満ち溢れていました。
石炭産業の衰退にともない、閉山時には2,500人にまで人口が減少。
そして現在、およそ200人の人々が、今も池島で生活しています。
かつて賑わいを見せた町並みは寂れ、少しずつ、廃墟化が進んでいます。
炭鉱アパートを覆っていく緑、電線に絡みつくツタ。錆びていく重機。
咲き乱れる野生化したあじさいの花、往来する野良猫たち。
島の過去を浸食していく自然。
それは、今も島に暮らす人々、そして池島の純粋な現在を表しているのです。
*写真は2013年6月に撮影された池島の風景です。現在では、炭鉱施設など一部取り壊されているものもあります。
タイムテーブル
*下記行程・時間配分は変更になる場合があります。
7:30 |
福岡・天神を出発 7:15 天神・日本銀行福岡支店前に集合。 バスに乗って池島へ出発します。 |
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10:15 |
瀬戸港~池島へフェリーで向かいます。 10:45 池島港着。 (フェリー代は各自負担・往復800円) |
11:00 ~ 12:30 |
池島を自由散策 池島に残る炭鉱設備や炭鉱アパートなど、撮影スポットを記載したロケーションMAPを配付します。 こちらを見ながら池島を自由に散策しましょう。 島内ではコミュニティバスが運行し、手を挙げれば目的地まで連れて行ってくれるから、 移動に困ることもありません。 池島の自然、風景、日常は、いくら時間があっても撮り足りないほど。 MAP片手にフォトジェニックな池島を探検してください。 |
12:30 ~ 13:30 |
池島唯一の定食屋さん「かあちゃんの店」にて昼食。 写真はボリュームたっぷりのトルコライス。 *事前に予約をとりますので、ちゃんぽんかトルコライスのどちらかをお選びいただきます。 (昼食代は各自負担) *参加人数によっては、2グループに分けて昼食を取ります。 |
13:30 ~ 16:30 |
池島自由散策 引き続き、池島の散策を楽しみましょう。 池島で一番高い場所・四方山に登れば、島を360度見渡すことができます。 |
17:00 | 17:30 瀬戸港着。 |
17:40 | 瀬戸港を出発し福岡へ |
20:10 | 福岡・天神にて解散 |
お申し込み
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