Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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2015.4.10

Creative tour 池島レトログラフィ vol.3|6/21開催

〜あじさいが物語る人々の暮らし・炭鉱の島の「現在」を歩く〜

6月のクリエイティブツアーの舞台は、九州最後の炭鉱の島・池島。
池島レトログラフィも第3回目となりました。
周囲4kmの小さな離島に残された、数多くの炭鉱設備や高層アパートは圧巻の眺めです。
梅雨時期なので雨の心配もありますが、この時期だからこそ見ることのできる光景があります。
それは、あじさい。
草木が生い茂り、廃墟となった団地群の中に、この季節になるとふわっと浮かび上がるあじさいの花。
人々がそこに住んでいた証のように…。

島の過去を浸食していく自然と、今もそこに住む人々の生活。
あなたは何に向けてシャッターを切りますか?

池島炭鉱。
長崎県長崎市、西彼杵半島に位置する池島は、2001年の閉山まで採掘が行われた九州最後の炭鉱の島です。
1959年に出炭、最盛期の1985年には150万トンを越える石炭が採掘され、
島内には住民登録だけでも8,000人、実際には20,000人以上もの人々が暮らしを営んでいたといいます。
炭鉱アパートと呼ばれる高層住宅がずらりと建ち並び、ショッピングセンターや映画館、
ボウリング場など最先端の娯楽施設も設備され、生活のすべてが島内で完結していました。
島民のほぼ全員が炭鉱従事者であり、“ご安全に”が朝の挨拶。
池島の石炭は質が良く、採炭は好調で、島内は活気に満ち溢れていました。

石炭産業の衰退にともない、閉山時には2,500人にまで人口が減少。
そして現在、およそ200人の人々が、今も池島で生活しています。
かつて賑わいを見せた町並みは寂れ、少しずつ、廃墟化が進んでいます。

炭鉱アパートを覆っていく緑、電線に絡みつくツタ。錆びていく重機。
咲き乱れる野生化したあじさいの花、往来する野良猫たち。
島の過去を浸食していく自然。
それは、今も島に暮らす人々、そして池島の純粋な現在を表しているのです。

クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」 クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」 クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」 クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」

*写真は2013年6月に撮影された池島の風景です。現在では、炭鉱施設など一部取り壊されているものもあります。

タイムテーブル

*下記行程・時間配分は変更になる場合があります。

7:30 福岡・天神を出発
7:15 天神・日本銀行福岡支店前に集合。
バスに乗って池島へ出発します。
10:15 瀬戸港~池島へフェリーで向かいます。10:45 池島港着。
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
11:00 ~ 12:30 池島自由散策〜撮影レクチャーを行いながら池島をまわります。
池島に残る炭鉱設備や炭鉱アパートなど、撮影スポットを記載したロケーションMAPを配付します。
こちらを見ながら池島を自由に散策しましょう。
島内ではコミュニティバスが運行し、手を挙げれば目的地まで連れて行ってくれるから、
移動に困ることもありません。
池島の自然、風景、日常は、いくら時間があっても撮り足りないほど。
MAP片手にフォトジェニックな池島を探検してください。
*ディレクター石川と同行される方にはフォトレクチャーいたします。
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
12:30 ~ 13:30 参加者全員で池島唯一の定食屋さん「かあちゃんの店」にて昼食。
写真はボリュームたっぷりのトルコライス。
*事前に予約をとりますので、ちゃんぽんかトルコライスのどちらかをお選びいただきます。
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
13:30 ~ 16:30 池島自由散策
引き続き、池島の散策を楽しみましょう。
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」
池島で一番高い場所・四方山に登れば、島を360度見渡すことができます。
17:00 池島港から瀬戸港へフェリーで戻ります。17:30 瀬戸港着。
17:40 瀬戸港を出発し福岡へ
20:00 福岡・天神にて解散

お申し込み

申し込み受付終了いたしました。