Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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editF_d

2014.4.10

筑豊レトログラフィ開催いたします

こんにちは、F_dの石川です。
今回のレトログラフィの舞台は僕の育ったまち、筑豊—田川です。
僕は幼少期から23歳まで筑豊、田川で過ごしました。
当時の田川はまだ炭坑住宅もたくさんあり、セメント工場や採掘場なども、
まるで要塞のような様相で煙をもうもうと吹き上げていました。
週末になると商店街は、お祭りのような賑わいで夜まで人で溢れかえり
もうすでに炭坑がなくなっていましたが、まだまだ活気のあるまちでした。
僕の通っていた小学校は今では貴重な2階建ての木造校舎が5棟もあり、
都会では考えられないような広大な敷地でした。
今はもう鉄筋コンクリートの校舎になっていますが、現存していたら、貴重な建築遺産です。

映画館やデパート、ボウリング場など、日々、当時の面影が空き地に変わっていく郷土田川を、
当時の匂いが残るうちにみなさんにご案内したくて、今回ツアーを企画しました。
炭坑という産業の歴史は、九州に住む私たちのみならず日本人すべて関係のあることです。
筑豊の炭坑は私たちの今をつくっています。
その歴史に思いを馳せ、いまの田川を巡りながら写真を撮りませんか。
今まで聞いたことはあるけど行ったことがなかった方、このツアーにきていただければ
ぎゅっとつまった濃い筑豊の炭坑の歴史とみどころをご案内いたします。

写真好きな人ももちろん必見です!期待を裏切らない場所にお連れいたします。
僕の育ったまち、田川の今と昔を一緒に巡りましょう。
みなさんのご参加お待ちしています。

写真は「型屋・型抜き」と呼ばれる露店で、板状(大きさは切符大)のガムのようなものから型を抜いている光景です。
板にはいろんな図柄がうっすらと型で押されていて、それを虫ピンで削りながらくり抜くという遊びです。
とりわけ子供たちには人気の遊びでした。
遊びと言ってもきれいにくり抜くと商品がもらえるという、ギャンブル性の高い遊びなんですね。
全国のどこの露店でもあるものですが、当時の田川のそれは半端ない人だかりになっていました。
もう僕も一日中張り付いて必死になってやってましたからね。(笑)