エッセイページ・デザインパターンC案・D案
〜5段組みを活用した展開例〜
C案とD案は、いずれも5段組みのグリッドを活用しながら、誌面に変化を与えるパターンです。A案やB案のようなオーソドックスな構成に比べて、紙面全体の見せ方に一歩踏み込んだ例といえるでしょう。
C案では、本文を見開きにまたがって配置し、上部1段を余白として残しています。イメージは左ページ寄りに置きつつ、わずかに右ページにもかかるようにして、ページをまたぐ広がりを演出しています。誌面の四隅の処理も重要で、右ページの上部にはタイトルを、左ページの隅には「連載エッセイ」というコーナータイトルや「文・佐藤悠」といったクレジットを配置し、全体をきちんと締めています。また、画像やテキストのツラを正確に揃えることで、安定感のあるレイアウトに仕上がります。
D案は、タイトルの代わりに4行のキャッチコピーを大きく配置した例です。誌面の主役をタイトル以外の要素に置くことで、ページ全体の雰囲気がぐっと変わります。中央に配置したイメージイラストにテキストを回り込ませる処理も加えており、これは実際のレイアウトで頻繁に用いられる手法です。シンプルな段組みに一つ工夫を加えるだけで、読ませるトーンや視覚的な印象を自在に変えることができるのです。
段組み仕様(共通)
文字サイズ:10Q
行送り:17.5H(175%)
段組:1段16文字 × 33行、段数5
段間:5mm(2文字分)
ぶら下がり:強制
文字組設定:縦組み中の欧文回転/数字は自動縦中横(2文字)/約物は全角ベース
和文と欧文間のアキ:0〜12.5%
禁則処理:あり
このテンプレートは、デザイン塾で制作しているB5冊子用の「ZANAD Basic Grid – T10 / T9 / Y9」をベースにしています。受講生には配布しており、効率的にデザインを進めるだけでなく、段組みの考え方や誌面設計の理解が自然と深まるように設計されています。
