クリエイティブツアーvol.6
風景をつくるシゴト〜建築家・イノウエサトルが見てみたい風景〜
「建築とは何かしらを、例えば自然を犠牲にするということ。だからこそ、敷地や地球の特性を生かすのも建築家の仕事」
これは以前エフ・ディ デザイン塾の>第12回お勉強セミナーにて、
イノウエサトルさんが建築という仕事について語った言葉です。
私たちは地球の、その中のほんの一角に間借りをしているんだなと、強く実感させる言葉でした。
2013年7月7日、日曜日。クリエイティブツーリズムvol.6開催です。
今回のツアーは建築家イノウエサトルさんとランドスケープ・アーキテクト木藤亮太さんの対談から始まりました。
土地が持つ力を顕在化させる
イノウエサトルさんが建築をする上で気をつけているのは、「土地がもつ力を顕在化させる」ということ。
それは、その土地固有のあり方を探す作業とも言えます。
そしてその作業によって生まれた状態が、永い時間をかけてその場に定着し、
いつしか風景となることを目指しているのだと語ります。
今、私たちを囲む風景は、先人たちのそうした営みによって構築されたもの。
その中でも特筆すべき成り立ち、歴史をもつ風景を、“ランドスケープ・アーキテクト”木藤亮太さんに紹介して頂きます。
ランドスケープ・アーキテクトとは、住宅地、都市開発、リゾート地などさまざまな開発に際して、
建物のプランだけでなく、敷地を含めた景観と生活環境をデザイン的手法を用いて構築する建築の専門家のこと。
方法は異なりますが、「風景をつくるシゴト」に関わるお二人。
このお二人に、先人たちのシゴト、そして現代を生きる作家のシゴトを案内していただきます。
![建築家・イノウエサトル](https://f-d.heteml.net/f_d2019/wp-content/uploads/2019/10/inouesatoru-2-1.jpg)
風景をめぐる旅
今回のツアーでは長崎市外海地区、世界遺産候補にもなっている出津教会周辺や大野教会、
そして棚田百選にも選ばれている、大中尾棚田を巡ります。
先人たちは何を考え、その風景を作り出したのでしょう?
そして、現代を生きる、イノウエサトルさんの建築作品を見学させていただきます。
そこには、どのような意図が含まれているのでしょうか?
私たちは“風景”を偶発的なものとして捉えがちですが、そこには確かなデザインが存在します。
また、確かなデザインがある風景だからこそ、残っているのではないでしょうか。
風景をめぐる旅。
自分が今立っている場所を再認識する、
そして過去、現在、未来の風景に出会う、とても濃厚なツアーになりそうです。