Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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2012.2.15

久住登山〜法華院温泉山荘泊〜初日。

先週の土曜・日曜の2泊で久住登山に行ってきたので登山記録としてメモしておく。

今回の久住は初めての法華院温泉山荘泊。前からずっと行ってみたかったのだ。
朝の6時に福岡を出発し、みんなを拾って8時過ぎに長者原に到着。
今回のメンバーは先日の難所ヶ滝のメンバーのTさんとAKさん。
いずれも僕よりずっとキャリアのある上級者だ。
この間もそうだったが、二人がいるとすっかり気持ちが任せっきりになってしまい
ろくにコースも調べず、危機感もまるでない。
とくにAKさんは久住のベテラン。何度も登っているので地形が完璧に頭に入っているようだ。

今年もう3度目の久住。
前回2回ともに牧の戸より登ったので、今回は長者原から登ることにする。

例によってコースも先頭も任せっきりなので、どこをどう登って行ったのかうすら覚えなので
またまたAKさんにコースレコードをもらった。

11日のコースレコードは、長者原(8:55)~スガモリ越(10:25)~三俣西峰(11:10)~三俣本峰(11:50)
~三俣南峰(12:10)~昼食~ピストン~スガモリ越(13:40)~法華院温泉山荘(14:20)

だそうです。

12日は、法華院温泉山荘(4:50)~段原(6:10)~大船山(6:40)~下山(7:05)~坊がつる(8:05)
~坊がつる出発(9:00)~雨ヶ池(9:50)~長者原(10:35)

だそうです。

長者原からの長いゆるやかな坂道を登り、途中ショートカットをしながらスガモリ越に到着。
今日はとても天気がいい。雲ひとつない快晴だ。
昨年初めて久住に来た時もこんな快晴だった。昨年の方が雪が多かったが…。
今年の1月3日に久住へ行った時は雪が多くすばらしい冬山登山だったが、
それ以来どこの山も雪が少なく、厳冬期の登山気分をなかなか味わうことができない。
今日もかなり期待してきたが、たいして積もっていない。残念だー。
とはいえ、天気はいい!広大なこの久住の景色の遠く先まで見渡せる。
しかし快晴とはいえ、足を止めるとやはり寒いなぁ…。

まずは長者原からゆるい坂道を上り始める。

天気が良いのであまり樹氷はなかった。

ペアルックのような黒づくしのふたり。

ここはなんというところだったっけ?小屋に到着。鐘を鳴らすAKさん。

さあ、三俣山へ。

わりとしんどいぞ。ありんこのような人影が見える。高いな…。

途中から下を見たらこんな感じ。

まだかろうじて樹氷がある。サンゴみたいだ。

遠くの山肌も美しいー。

もう少しで山頂だ。

三俣西峰山頂到着。風が強くてすぐに寒くなる。

スガモリ越から三俣西峰へ。まあまあしんどい…。
途中小さいブルドックを連れたおじさんがいたが、…まぁいい。膨らまない…。
三俣西峰から本峰〜南峰へと縦走。
今回TさんもAKさんも僕も、みんな上下ブラックなのでまるでチームのようだ。
もくもくと進んでる僕らの姿は何かの訓練みたいに見えるんじゃないだろうか(笑)。

三俣西峰から本峰へ。

三俣山南峰へ到着。

南峰の風の当たらないくぼみで昼食をとる。
カップヌードル、飽きたんだけどね。結局またカップヌードルだよ。
でも今日は「辛」と書いた辛いカップラーメンなんだよ。ちょっと味が違うんだよ!
この間久住でおっさんが「辛い辛い」言いながら食べていたのをウマそうだなぁと思って食いたかったんだよ。
これはけっこうイケる!おっさんグッジョブ!おっさんが作ったわけじゃないけど。

三俣山南峰から眺める法華院温泉山荘。このまま降りれれば楽なんだけどそういうわけにはいかないらしい。

南峰よりピストン。白い雪サンゴの中を進む。

樹氷のトンネルを進む。

今日は法華院山荘のロッジに宿泊するので何かと荷物が多い。
ロッジには布団がない(借りない)のでシェラフも持って行っている。
ホグロフスの40Lマトリックスがパンパンだ。
デイハイクよりは重いが、このくらい重い方が登ってる気がするし負荷が気持ちいい。
昼食を終え、スガモリ越へ戻りいよいよ法華院温泉山荘へ。
初めてのルートなので楽しい。
途中何度もこけて、観念してようやくアイゼンを装着。
こんなことなら最初からつけとけば良かったね、とみんなで反省。

遠くに見えるは「ゴリラの岩」。ゴリラが座っているようだ。

これを降りたらいよいよ法華院温泉山荘だ。

法華院温泉山荘に到着。
いい感じじゃないか!うん。
到着早々みんなでビール2缶ぐいっと飲み干す。うっまーっ!
もう最高やね。
ロッジに移動して荷物を置き温泉へ。
冷えきった身体に熱い湯がぎゅーっと締め付ける。
くぅーっ!またこれが最高やね!

山荘でかかっていた「坊がつる讃歌」が頭にへばりついて離れない…。

始めは2、3人だったのに次から次へと団体さんのおっさんたちが入ってきて
もう肌がくっつくくらいごった煮状態。湯もすっかりぬるくなった。
これ以上はさすがにちんこも当たりそうなので出ることにする。
身体が暖まったよ。気持ちよかった。
下山する前にもう一度くらい入りたいが、おっさん大過ぎだから無理だろうなー。
ロッジに戻ったらがくっと脱力。

眠いス。

激、眠いス。

5時半から食事だそうでまだ30分以上ある。
ので、寝ることにする。
横を見たらもうTさんがいびきをかいていらっしゃる。速攻やん。

〜睡眠中…おそらくカエルが2匹いたのではないかと思います〜

セットしていたアラームが10分前だと知らせてくれる。
Tさんを起こして食事に行く。
山荘の食堂は大にぎわい。
ほぼ満室みたいで食堂も2回に分けて入れ替えるらしく大盛況だ。
普通の温泉宿で出るような「もう食べきれないわ」というような量はなく、どちらかというと質素な感じだ。
おばあちゃんちに来た感じだ。
しかし、これくらいが雰囲気があっていいかもね。黒川温泉並に出てきてもちょっと興ざめだしね。

食事を終えロッジに戻る。
暖房(ファンヒーター)をガンガン回しながら灯りをつけっぱなしで寝た。
なんで灯りをつけっぱなしで寝るのかなぁと、山のロッジで寝る時は何かあるかもしれないから
いつでも起きて対応できるようにつけっぱなしにするのかなぁと思っていたが
翌朝「灯りはなんでつけてたの」と聞くとみんな遠慮していたとのこと。
消したら寝れないよーって誰か思っているとみんなで思ってた。笑える。

このメンバーとの登山は2回目だけど、山が本当に好きな人たちなので一緒に登っていて気持ちがいい。
話もすごく勉強になるし、装備もシンプルで無駄がない。ほんと参考になる。

翌朝、4時半から“朝駆け”だ。
目指すは大船山。ご来光を拝みたい。

〜つづく

写真はEOS 5D Mark2+Canon35mm f:2で撮影。
今回はほとんどいじっていない。
何もしない画像がやっぱり一番素直でいいね。