Issue 2023.12

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デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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2011.3.30

ギャラリー=IAF SHOP*

ギャラリー=IAF SHOP*

アンダーグラウンドな雰囲気のギャラリーは、アートの世界へのはじめの一歩。

薬院にあるビルの細い階段を上がった所にあるのが、現代美術ギャラリー『IAF SHOP*』。薄明かりの中に作品が展示され、スピーカーから音楽が絶え間なく流れている様子は、なんだか少しアングラな雰囲気だ。代表の佐藤さんは語る。「新人アーティストの展示が多いですね。一度も展覧会を開いたことがないアーティストが、アートの世界に足を踏み入れるきっかけになればと思います」。歴史は古く、前身となる『IAF芸術研究室』が生まれたのは1970年代。その後運営メンバーが入れ替わりながら、2004年に、若い人たちが気軽に使えるアートスペース『IAF SHOP*』として運営を開始。「一度このスペースを閉じるという話になって。こんないい場所をなくすのはもったいない、じゃあ俺がやる、と言いました。気軽に活動できる場所があれば、誰か面白い人がやってきて、面白いことをするでしょう。若いアーティストのために、こういう場所がないといけないと思ってやっていますね」。今後もギャラリーの雰囲気はそのままに、いつでもそこにある場所にしていきたいという。アートという厳しい世界に飛び込んだ若いアーティストたちを、今日も佐藤さんはあたたかく見守っている。

ギャラリー=IAF SHOP*

開催されていたのは佐賀在住の造形作家・西山正晃が主宰するアトリエ「SCRAP BUILD」による展覧会。

ギャラリー=IAF SHOP*

入り口右手側奥にある展示スペース。現状復帰できればどういう風に作品を展示してもいい。

ギャラリー=IAF SHOP*

展覧会の際には、展示されている作品を囲んでパーティーが開かれる。

ギャラリー=IAF SHOP*

パーティーではアーティストや、その友人、『IAF SHOP*』のスタッフたちがアートについて語り合いながら楽しい一時を過ごす。

Profile

ギャラリー=IAF SHOP*

佐藤恵一(さとうけいいち)
『IAF SHOP*』代表。福岡のアートシーンを綴る『うるさいギャラリー』というブログを運営中。
住/福岡県福岡市中央区薬院3-7-19 2F 問/090-5475-5326
http://urugallesk.exblog.jp/

写真=石川博己 文=原口昌子