先週の金曜日から日曜日まで写真プリントワークショップを開催しました。
お越しくださいましたみなさん、ありがとうございました。
みなさんの素敵な写真を見ることができて楽しかったです。
金曜日に参加したSさんの写真。
一度手焼きプリントを体験したいということで、エフ・ディからの貸し出しカメラでバタバタ撮影した1本のみのフィルム。
写ってなかったらシャレにならないところです、がバッチリ写ってました。
貸し出したカメラは僕の最初の一眼レフフィルムカメラ、PENTAX MZ3。
これがいいカメラなんですよ。小さくて軽いし、レンズも明るいし(50mm F:1.4)。
カメラが良いからというわけではないですが、いい写真が撮れていました。
Sさんが選んで焼いた写真は、逆光気味に撮られた菜の花。
コントラストがきれいな、女性らしい可憐な写真でした。
土曜日に参加したMさん。ご夫婦で参加してくれました。
旦那さんの趣味(カメラ)につきあううちに奥さんも好きになったとのこと。
ご夫婦で同じ趣味っていいですね!旦那さん、レンズ買いやすいですね(笑)。
それぞれ個性のある写真を撮られていました。
M旦那さんの選んだ写真は逆光気味に撮られた空の写真。
動きのある雲と、結婚式で放たれた何十もの風船が空に消えていく瞬間の写真でした。
その写真を濃く焼くことにしたM旦那さん。
イメージに合った濃度になるように何度もチャレンジして、ドラマチックな一枚に仕上がりました。
濃く焼かれた空が宇宙のようで、雲が宇宙空間に漂うガスに見えました。
空へと消えていく風船たちがUFOの集団のようです。(もっといい例えをしたいのですが…苦笑)
とにかくかっこいい写真ですね。
M奥さんが選んだ写真は満面の笑みを浮かべた二人の子供たち。お母さんの撮るベストスナップですね。
こういう写真はかないませんね。誰もこれ以上の写真は撮れないですよね。
こちらはほぼベタ通りにプリントして仕上げました。早かったですね。迷いがありません。
もう一人の参加者は僕の写真教室にもきてくれたHさん。
彼女の写真は愛機ハッセルブラッドで撮った正方形写真。選んだ写真は紅葉バックの友達のポートレートです。
こちらも若干の緑かぶりを補正した以外はほぼベタ通りで仕上げました。
その後、それぞれ額装して完成!すばらしい!いい感じでした。
途中M旦那さんが作品の上に額を落として傷つけ、再プリントするなどのアクシデントがありましたが(笑)
みなさんの好みの調子、色に仕上がって良かったです。満足していただけたようです。
日曜日はわざわざ大分からいらっしゃったGさんグループ。会社の同僚さんたちとのことです。
遠いところからお越しいただきましてありがとうございました。
まずはベタをとって写真をセレクトします。こちらもみなさんそれぞれ違った感じで面白いですね。
Gさんの選んだ写真は山の写真。(僕の趣味と同じで山話で盛り上がりました。)久住の写真とのことです。
スカッと青く晴れた空に一筋の飛行機雲。気持ちのいい写真です。
こちらもほぼベタ通りですが、若干Mを入れ空の青に赤を足しました。締まった感じになりました。
次に女性の同僚さん。どれを焼くかいろいろ悩まれてましたが、選んだ一枚は青山円形劇場の写真。
閉館するとのことで思い出にと選ばれました。広角レンズで撮られた広がりのある写真です。
17mmレンズのついたロモで撮っているとのこと。
今までの経験上、トイカメラで撮られた写真はだいたい飛び気味だったので、最初にロモで撮った写真とお聞きした時は心配しましたが、彼女の写真は適正露出でした。どれもきれいに写っていて、トイカメラを見直しました。
こちらもベタ通りにプリント。女性は本当に判断が早いですね(笑)。
最後は男性の同僚さん。こちらもいろいろ悩まれていましたが、最終的に選ばれた写真は白無垢を着付けられている妹さんを家の外から見つめているお姉さん。
これにいい感じでハレーションの光が入っていて、ノスタルジックなやさしい雰囲気をかもしだしていました。
こちらはベタよりかなり明るくし、さらにMもYも足してオレンジ調のやわらかい写真に仕上げました。
一回一回調整後に出てくる写真をみて一同興奮。こんなに変わるんだと、あっさり決定したみなさんが後悔するほどでした。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
また時間がありましたら来てください。そして、まだ来られていない方、ぜひ体験してみてください。
フィルムを取り巻く環境は刻一刻と厳しくなってきています。
いつまでプリントができるかわかりません。もしかしたら来月から現像液の製造が打ち切られるかもしれません。
興味のある方はお早めに体験されることをおすすめします。