伝統と今を織り交ぜた自然体の新スタイル。
生地屋からスタートし、1991年窯元に。先代の元、18才からこの世界に入った樋渡さんは、新たなスタイルを模索中。カフェ&ショップをオープンし、一つひとつのアイテムの個性を直に伝える場に。伝統と挑戦の間で生まれるものを大切にしています。新たな工房も構え、ゆくゆくは体験と見学も行える予定だとか。目指すは、波佐見焼のテーマパーク!
──創業はいつになりますか?
平成3年1月創業です。
今は自分と奥さんを含め7名で制作を行なっています。
うちの親父が始めて、自分が2代目です。
──このお仕事のやりがいは何ですか?
器を通して生活を豊かにできる、幸せにできるのが一番のやりがいです。
1210(愛染窯の直売スペースを併設したカフェ)ができたことによって、お客様に直接届けられてお客様の声も聞けることで、よりやりがいを感じることが出来ています。
──愛染窯のPRポイントはどこですか?
流行り廃りじゃなくて、伝統と今の波佐見焼の中間に位置するような器づくりをしているところです。
あと、お店があることもPRポイントです。お店はずっと出したかったですね。
100%表現できる場所が無くて、どうしてもシリーズで作っても商社さんからはピンポイントで“これとこれを扱います”といわれて。シリーズでないと伝わらない部分もあるんです。
あとは空間も含めて提案したいというのがあったので、それが出来る場所が欲しかったと言うのはありますね。
──これからの展望を教えてください。
子供たちだったり観光客の方が気軽に波佐見焼を体験できる場を作りたいですね。今新しい工房を作っていますが、そこに体験スペースも併設する予定です。
また、新しい波佐見焼のメーカーの見え方も作りたいと思っていて。工場内を自由に見学できるようにしたいですね。“こういうおもしろい場所で働いているんだ”とか、“こういう人たちが働いているんだ”っていうのを、もっとオープンに見せることができれば、働いて見たいと思う人も増えて後継者不足も変わってくるんじゃないかという気持ちもあります。
──波佐見の好きな場所はどこですか?
色んなことに対して寛容なところです。チャレンジを後押ししてくれる環境があります。
──個人的に好きな場所はありますか?
自分のお店は好きですね。あとは野之川地区(山の上から佐世保へのびる川)から見える景色です。
*2020年1月インタビュー
藍染窯
長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷1026
TEL/0956-59-9498