使い手目線の延長で生まれる、優しい器。
皿山郷で創業した小吉製陶所が、35年前に商社としてリスタート。6年前に嫁いできた小柳さんは絵付け場を改装したショップに立ち、お客さんと触れ合う中でアンテナを張り、商品開発に取り組んでいます。目指すのは誰もが使いやすい優しい器たち。昼休みにはスタッフと手芸を楽しみ、衣食住を豊かにする“ものづくり”の心を忘れません。
──まず、aiyuについてお伺いします。
aiyuは創業35年になるんですけど、今は卸業をしていますが、それまでは窯元だったんです。ここの建物自体も100年近い建物になります。
うちは機能性商品が多いのが特徴で、お客様の使い勝手を一番中心に考えてものづくりをしています。
ユニバーサルデザインで持ちやすさだったり、醤油皿でもお箸が置けるような、ひとつの商品で何通りもの使い方が出来ることを心がけていていますね。
店舗もあるしイベントにも出店するので、お客様と触れ合う中で意見を聞いたり、商品の使いやすさを聞いて、お客様目線ですべて考えるものづくりをしている会社です。
──小柳さんの具体的なお仕事をお聞きしてよろしいですか?
まずはSNS、インスタグラムやHPの管理をしています。
出荷に関してはお取引先とのやり取りをしたり、スタッフに指示を出すという流れをしていまして。
あとはお店にお客様がいらっしゃったら対応をしたり、ディスプレイを担当したりしています。
──このお仕事のやりがいは何ですか?
それまで焼き物にはあまり興味がなかったのですが、夫の実家が窯元ということで神奈川から嫁いできて、“こんなに食器を買う方がいらっしゃるんだ”ということにまず驚いて。
でも洋服や化粧品を選んだり、本を選ぶのと感覚は一緒なんですよね。
このお仕事は色んな方との出会い、触れ合いやコミュニケーションをとれることが、一番自分にとってはやりがいですね。
あとは、波佐見の地域性なんですけど、コミュニティがぎゅっと詰まっていて、色んな方に助けられたり、仕事をしていてあたたかさを感じます。そこにとても幸せを感じることが多いです。
お客様に喜んでもらえる、笑顔を見られることもやりがいの一つです。
──aiyuのPRポイントはなんですか?
使いやすく、バリエーションも多いことですね。お客様が欲しいと思うものづくりが出来る会社だと思っています。
また、若いスタッフも増えているので、まだ誰も挑戦していないことが出来るんじゃないかなと感じています。
──波佐見町の好きなところはどこですか?
最初は言葉も分からないしどうしようと思っていたんですが、波佐見町の方達は外から来た人間をあたたかく受け入れてくれるんです。声をかけて助けていただいて、そこが一番ですね。いいところです。
──個人的に好きな場所はありますか?
SPARROWSさん(波佐見町にある輸入雑貨、日用雑貨のセレクトショップ)が今好きです。波佐見にない、他所にもないものがたくさんあって。行くと癒されています。
──趣味を教えてください。
ものづくりが好きです。お昼休みにスタッフと刺繍したりしています。
*2020年1月インタビュー
aiyu
〒859-3727 長崎県東彼杵郡波佐見町皿山郷380
TEL/0956-85-2600
HP