Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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2014.7.3

M58・Y70が今の基準値みたい。

写真教室の卒業生の飲み会に誘われた。その飲み会で写真を持ち寄るというコードがあって、
仕方ないのでここはひとつ手焼きをすることに。
久しぶりに現像液をつくった。案の定第2液、定着液のb液が白濁してる。
半分ちかく残っていたのにもったいない…。
一応コーヒーフィルターでカスを濾過して作ってみたがもうすでにクリーミーな感じだ。
これで何枚かプリントする。プリント自体に色かぶりはさほど感じられなかったが機械の中が心配だ。
あまりドロドロの現像液をまわしてると、あとの掃除が大変なんだよね。ノズルも詰まるし。
心配なので開けてみるとやっぱりもうドロドロ。
焼けないことはないが、これでまわし続けるのはちよっと怖い。
なので、変えよう。またわざわざ現像液を落として、洗浄して、作り替えて、入れる。
はじめから新しいやつですれば良かった。二度手間だ。

ロクロククラブ|ローライフレックスで撮られた写真と日記

焼いているとなんか色がおかしいというか、色かぶりしている。
どうもカラーフィルターの基準値が昔と違うようだ。
フィルムと現像液と印画紙と、それぞれの組み合わせで“ノーマル”な色が違ってくる。
以前はM70・Y74で色かぶりのないノーマルな色が出てたんだけど、どうもグリーンもイエローも少しかぶる。
おまけにちょっと濃い。
調整の上、M58・Y70に。ずいぶん変わってきたな。これじゃ昔のベタはもう当てにならないな。
フィルムと現像液と印画紙、ハロゲン、フィルターの劣化、何かがほんの少し変わるだけで色が変わる。
一枚プリントするのに、テストも含め2、3枚は使う。1枚80として240円もかかる。
高いねー。高いよ。
これに現像廃棄料もかかる。今はわざわざ大分から来ているので、来るだけでお金をとられる。
だから40リットルのタンクいっぱいになるまで呼ばない。
なみなみと入った廃液が事務所にあるのもなんだか嫌だけど仕方ない。
下水に流す不届きなやつもいるけど、良くないよー。ちゃんと処理業者に頼めよー。

ロクロククラブ|ローライフレックスで撮られた写真と日記

そんなこんなで仕上げたプリントたち。
これは2年前に北アルプス縦走で撮ったもの。
BESSA R2Cに旧CONTAXマウントのPlanar 35mm F:3.5で撮影。フィルムは贅沢なPORTRA160だ。
山に持っていく35ミリはBESSAに決めている。
そして、このプラナーの描写はすばらしい!周辺の光量が落ちるのもいい!焼きこんでるわけじゃないよ。
これらのセットは35ミリのフィルムカメラで撮影してプリントする最高峰の環境だと思う。
引き延ばしのレンズも50ミリのシュナイダー。切れがある!
中判に関しては80ミリのアポロダゴン(自慢)!Rolleiにアポロダゴン、最高の組み合わせ!

ロクロククラブ|ローライフレックスで撮られた写真と日記

やっぱり手焼きするときれいだ。現像液開けたから使い切るまでこまめに焼こう。
現像液と印画紙基金のために久しぶりに「写真プリントワークショップ」をやります。
福岡近郊で興味のある人はぜひ。
35ミリ北アルプスプリントはまだまだあるので、引き続きアップしていこうと思います。