2017年の3月に市制100周年を迎えた福岡県大牟田市。
最近お仕事でちょくちょく行っています。
大牟田市は、僕らがはじめてクリエイティブツアーを行った場所。思い入れの深いところです。
もう何度も来て、あちこち写真を撮りましたが、まだ一度も足を踏み入れたことのないところがありました。
それがここ「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」にも認定された「三池港閘門」です。
三池港の詳細については、市のホームページをご覧ください。
大牟田市の近代化産業遺産
1908年(明治41年)に完成したこの閘門。
巨大な2枚の鋼鉄製の扉を干潮時に閉めて、湾内の水位を保ちます。
要するに、水がなくならないように堰をする役割なのですが、そのスケールがデカい!
今日はこの閘門の撮影を行わせていただきました。初!三池港閘門!
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7942.jpg)
当然ここは立入禁止の場所です。今日は市役所の方に、三池港物流さんから許可を取っていただきました。
この通路を見た途端、テンションが上がってきました。
閘門の両側に位置する「スルーゲート」とよばれる海水の出入りを調整する門の上の通路になります。
歯車のようなものは、この下に海水の流れを制御するゲートがあり、その昇降のためのものです。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7984.jpg)
閘門の開閉操作を行う管理棟。年代を感じるレトロな建物ですね。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7990.jpg)
三井のマークでしょうか。いい感じです。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7958.jpg)
管理棟の中もご案内くださいました。
当時から使われているものばかり。何を撮っても画になりますね。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7978.jpg)
ここは閘門の開閉を行う動力、水流ポンプのある部屋。
当時の設計のままだということです。今も修理しながら大切に使われています。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7963.jpg)
これ、かわいくないですか。飾りではなく、ちゃんと意味を持っているんですね。
すみません、写真を撮ってばかりで、なぜこのようなものが付いているのかは聞いていません。
当時の技術がいかにすごいかということは、端々の説明で理解しました。
ハイテクなアナログです!
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8000.jpg)
閘門の構造です。
10層からなっていて、下の7層は空気が入っています。
その上の3層がバラスト層で、ここに水が入ることによって門が重くなるという仕組みです。
全部空気では浮いてしまうし、全部に水が入ると重すぎるということですね。
このバランスも計算されているのでしょうが、いったいどういう計算なんでしょうか。
扉は10層で約12メートルほどの高さ。
この閘門で干潮時に保つ水位は8.5mとのことです。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8004.jpg)
閘門の10層を突き抜ける芯のようなところ。蓋があり、開けると下に伸びる階段が。
定期的にこの中に入って、張りついた貝や流れ込んだ海洋物などを清掃するとのこと。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8002.jpg)
筒の中は人がひとりやっと入れる大きさ。しかも底は12メートル先で真っ暗です。
恐ろしすぎます。僕は絶対無理。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8007.jpg)
閘門を閉める前に船が出て行きます。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8019.jpg)
いよいよ閘門が閉まり始めました。わりとあっという間です。けっこう早い!
片方ずつ閉めていきます。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8027.jpg)
もう片方も閉まり始めました。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8033.jpg)
完全に閉まりました。V字型になります。
これで潮が止まるんですね。すごいですね。
よくこんなのを考えついたなぁと、当時の人のアイデアと実行力に脱帽です。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8054.jpg)
管理棟の方向から見た閘門です。
鋼鉄のつっかえ棒が伸びています。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8057.jpg)
こちらは閘門の両側にある「スルーゲート」。
潮が引ききって陸地が見えます。
![世界文化遺産「三池港」閘門](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-8077.jpg)
本日ご案内くださいました、三池港物流のみなさまです。
ありがとうございました。とても勉強になりました。
![大牟田お好み焼き「げんちゃん」](https://f-d.cc/wp-content/uploads/2019/09/760px-7914.jpg)
最後に、僕の好きな大牟田のお好み焼き「げんちゃん」。
お好み焼きといえば「げんちゃん」。おじさん、いつ来ても本当にパワフルです!
大牟田のソウルフードも食べられて、念願の三池港の閘門も見られて、今日は楽しい一日でした。
制作はかなり遅れに遅れていますが、G.Wで世の中が浮かれている間に追いつきたいと思います。
そんな感じの一日でした。
ではでは、また。