デザイン塾の大きな特徴の一つは、後期に行う オリジナル冊子制作 です。デザイン講座の後期8週(全10週の授業のうち)では、受講生一人ひとりが企画からデザイン、印刷・製本までの全工程を経験し、自分だけの冊子を完成させます。このような実践的なプロセスを学べる講座は他にはなく、デザイン塾のユニークなポイントです。
冊子制作を通じて、実際のデザイン業務に役立つスキルを身につけ、プロフェッショナルな制作経験を積むことができます。デザイン初心者の方でも、安心して進められるよう、ステップごとにサポートしながら進行します。
後期授業での冊子制作の流れ
後期の授業では、以下のような流れで冊子制作を進めていきます。
1. 冊子の内容と構成を考える(事前準備)
授業が始まる前に、作りたい冊子のテーマや内容を考えていただきます。雑誌やアートブック、Web上のデザイン作品を参考に、イメージを膨らませてください。事前にしっかりとイメージを収集しておくことで、後のデザイン作業がスムーズに進みます。
次に、32ページの「ページネーション(台割)」を作成し、冊子の全体構成を考えます。ページごとにどのようなテーマや内容を展開するかを決め、簡単なデザインラフ(サムネール)を作成して、各ページのレイアウト案を描きます。
2. 素材集め(並行して進行)
冊子に使用する写真、イラスト、テキストなどの素材を集めます。必要な写真があれば、取材や撮影を行います。また、文章を執筆する場合は、取材をもとにライティングを行い、既存の文章をリライトして原稿を作成します。素材サイトやAIツールを活用して効率よく集めることも可能です。
実際の授業で進める冊子制作のステップ
1〜3週目: InDesignの基本操作とデザインラフの作成
授業では、まずInDesignの使い方を学びます。これには、ページ設定やレイアウトの基本、画像の配置、文字と段落の設定、縦組み・横組みなどの操作が含まれます。テンプレートを使用しながら、自分の冊子のデザインラフを作成し、全体のレイアウトを整えていきます。
各ページのレイアウトや文字数、写真の配置を決めながら、デザインの流れを作り上げます。この段階で冊子の骨格が見えてきます。
4〜6週目: デザインラフへの素材の流し込みとデザイン調整
ここからは、集めた写真やテキストをデザインラフに流し込みます。素材をすべてのページに配置し、冊子の内容を具体化していきます。写真やテキストの調整には、LightroomやPhotoshopを使い、画像補正や加工を行います。ページごとのバランスを見ながら、全体のデザインを仕上げていきます。
7週目: 校正と修正作業
すべての素材が配置されたら、文章やレイアウトに誤りがないか確認し、校正作業を行います。誤字脱字の修正や、デザインの最終調整を行い、冊子全体をブラッシュアップします。必要に応じて、装飾や色調の調整も行い、冊子をさらにクオリティの高いものに仕上げます。
8週目: 印刷入稿
最後に、完成したデータをネ印刷所に入稿します。印刷はラクスルなどのオンライン印刷サービスを利用し、事前に会員登録を行います。入稿データの形式や画像解像度、カラーモードを確認し、正確な形で印刷に出せるように準備します。最終データは授業前に講師に提出し、全体の確認を行います。
安心の個別サポート体制
授業期間中、進行が遅れたり、ソフトの操作に不安がある方には、2回の個別サポートを行います。進行状況に応じて、受講生一人ひとりに合わせたサポートを提供し、理解度を深めることで、安心して授業を進められます。特に、InDesignの使い方やデザインの進め方に不安がある方にも、個別対応で丁寧に指導を行います。
オリジナル冊子を作り上げる経験
このデザイン講座では、実際に自分の手で冊子を作り上げるという貴重な経験ができます。冊子制作を通して、デザイン業務の全プロセスを学び、企画から完成までを体験することで、実践的なスキルが身につきます。また、講師による丁寧な指導と、個別サポートを受けながら進めるので、デザイン初心者の方でも安心してチャレンジできる環境です。
デザイン業務に必要なスキルをしっかりと身につけ、実際の成果物を手にできるこの講座。自分だけのオリジナル冊子を作りたい方、デザインの実践的なスキルを学びたい方にとって、理想的な機会となるでしょう。