Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

Read

editF_d

2018.3.5

Report: モニターツアー 視点採集「平成筑豊鉄道」編 4/15

【3】T.Iさん 女性(OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II /digital)

〈T.Iさんの視点〉

先日、エフ・ディとALBUSの写真展に参加した時、子どもの頃の夢は画家だったことから、
一見、絵を描いているかのような写真を出品しました。
その流れで、「アートみたい」だと感じるものを探して撮ってみました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

至る所で見かけたので、何だろうと思っていたら、お家の方が出て来られて、
風治八幡宮のお祭り「川渡り神幸祭」に使う飾りだと教えてくださいました。
この場所ならではのもので、素敵だなぁと思って撮りました。モノクロなので、カラフルさが伝わらないのですが…。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

商店街の中で撮った一枚。
ちょっと夢のような、不思議な世界を撮ってみたくて、歪んだ柱に映り込んだ人を撮ってみました。
人が通りかかるまで、相当待ちました(笑)。なかなか人が来てくれなくて。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

商店街で見つけたものです。一体これは何なのか、どんな役割を持つものなのかも分からないのですが、
形が良いなぁと思って撮りました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

これは私の中では「宇宙」です。ただの地面なのですが、パッと見てみると、宇宙に見えてきませんか?(笑)

視点採集「平成筑豊鉄道」編

おじさんが奥から歩いてきていたのですが、その光景が素敵だなと思って、足元だけ撮らせてもらった一枚です。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

シャッターアートです。分かりやすく「アート」だなと思って。
何の言葉も必要ないくらい、しっかりと絵で説明してあって、良いなと思って撮りました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

家の壁などに這っている蔦がすごく好きで、その生命力はすごいなと圧倒されます。
この雰囲気で「只今営業中」と書かれているのが、また好きで。
扉には取っ手も何もなく、どうやって入るのかも分からない、その感じもすごく好きだなと思いました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

駅にあったものです。
何かは分からなかったのですが、なぜこの形にしたんだろうっていうところに、グッと来ました。
真っすぐじゃなくて、1回クルッと回転している感じが、とてもアートだなと。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

植物もやっぱりアートだと思います。その自然な形のままで素敵だなと感じて撮りました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

「山っぽく見える」を狙った一枚。
実は、線路沿いの石垣に生えていた苔なのですが、山並みのように見えるかと思い、横向きにして撮ってみました。
錯覚をおこさせるような写真も面白いなぁと。

〈T.Iさんの感想〉

視点採集は何度か参加していますが、毎回いろんな視点を見せもらえる、気づかせてもらえる貴重な時間です。
また、各々の場所をじっくり味わいながらも、今の自分を見つめ直せる大事な時間となっています。
今回はモニターツアーということで、もっと観光らしい写真の方がいいのだろうなと思いつつ
案の定、いつも通りのわが道でした。ですが、とても楽しめました。
ありがとうございました。

〈石川の講評〉

Iさんもよく参加してくれる、視点採集の常連さん。いつも独特の感性で切り取ってくれます。
今回はモノクロ写真で来ましたか!
テーマが「アート」なので、なるほど!と納得です。
4枚目の写真、まさか地面が「宇宙」に見えるとは…。不思議。まさにアートですね。
最後の線路沿いの石垣に生えていた苔の写真も、
本来タテのものをヨコにして山に見立てるのは上手いと思いました!
モノクロで色を抜いたことも正解ですね!
どれも見入る写真ばかりで、これからもこのシリーズに期待です!

7枚目の写真は、商店街の横にある飲屋街ですね。ここはもうすでに営業はしていないと思いますが(笑)、
当時、この通りは活況がありました。どの建物にもお店がびっしり入っていましたし、
夜になるとネオンが華々しく光り、往来はタクシーだらけで、あちらこちらにきれいなお姉さんが立っていました。