Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

Read

editF_d

2018.3.5

Report: モニターツアー 視点採集「平成筑豊鉄道」編 12/15

【11】Y.Fさん 女性(Nikon FM2 /film)

〈Y.Fさんの視点〉

最近、路地裏が気になっているので、歩いて気になった路地や通りに注目して撮りました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

この通りの看板的な「写真のしげとう」の文字。どんな通りなのだろう?とワクワクしました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

日曜で閉まっているお店がほとんどでしたが、天井からは看板がぎっしり。平日に訪れてみたいと思いました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

洋風なつくりのお店がかわいい路地。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

炭坑が栄えていた頃にタイムスリップしたかのような路地を見つけました。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

五円坂の看板が気になって。地元の人が集まるお店なのかな?

視点採集「平成筑豊鉄道」編

へいちくが走る線路、人々が行き交う商店街、車が通る車道。いろんな道が交差する場所。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

カラフルなお店の屋根が続く通り。全部色が違ってすごい!

視点採集「平成筑豊鉄道」編

何ヵ所かあって、気になったY字路。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

線路もY字。

視点採集「平成筑豊鉄道」編

油須原駅近くの歴史がありそうな神社。かなり長い階段で上の様子は伺えませんでした。きっと良い眺めでしょう。

〈Y.Fさんの感想〉

視点採集は2回目でしたが、やはりとても難しかったです。
みなさんの発表を聞いて、感心するばかりでした。
でも、街の中をゆっくり歩きながら写真を撮ると、色々な発見があり楽しかったです。
また、電車の中での発表など貴重な体験もでき、参加してよかったです。
ありがとうございました。

〈石川の講評〉

首から2台のカメラをさげていたFさん。
2丁持ちで切り取った田川の写真は「路地裏」です。
商店街は他の人も撮っていましたが、人それぞれ、視点も違えばトーンも変わって面白いですね。
Fさんのトーンは柔らかく女性らしくて、また今回はフィルムだったので、なおさら優しい雰囲気になっています。
確かに田川伊田駅周辺はノスタルジックな小道が多くて、タイムスリップ感がありますね。
視点採集には「猫の写真は1枚だけ」という“猫ルール”がありますが、
この小道にやたらと猫が出現するんですよね(笑)。
見知らぬ土地を訪ねたら、行きたくなるのが「路地」。Fさんの視点は素直な視点だなと思いました。
その視点のように写真もまっすぐで、自分の目でそこに立って見ているような気持ちになります。
ちょっと専門的なことを挟むと、50mmの画角だからというのもありますね。
(50mmレンズは、人が実際に見たままの感じに近いのです。)

8枚目の「何ヵ所かあって、気になったY字路」に写っているのは中島金物店といって
当時そこは、町一番の金物屋さんでした。
シャッターの降りているところはもちろん、右の白い壁の部分も開いていて
家庭用品や金物(大きなアルマイトの鍋やブリキのたらいなど)が、店からはみ出すくらいに陳列されていました。