Issue 2023.12

Issue 2023.12

デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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2017.5.1

大牟田市動物園

最近お仕事でちょくちょく大牟田市へ行っています。
先週行った大牟田市動物園のことをブログに書かなくてはと思っていたのに忘れていました。

大牟田市動物園は今、動物園業界ではホットな存在なんです。
何がホットかというと「ハズバンダリートレーニング」というもの。
みなさん、知ってますか?(僕は知りませんでした。。)

ハズバンダリートレーニングとは

日本語訳は「受診動作訓練」。動物園や水族館で、安全で健康的に飼育するため、採血や検温といった健康管理、緊急時の治療や投薬がしやすい体勢を取ることを覚えさせる。エサなどの褒美をあげることで、ストレスなく自主的に手足を出したり口を開けたりするほか、方向転換したり移動したりするよう教える。日本では、水族館のイルカやアシカへの訓練は進んでいるが、動物園での導入は近年、本格化した。動物と飼育員両方の安全を確保するため、大型動物や肉食動物などで特に必要性が高いといわれている。
(2014-02-15 朝日新聞 朝刊 石川全県 2地方)

というものです。(引用ですみません)

僕が今回見学したのは、ライオンとキリンの無麻酔採血でした。
このトレーニングは笛の音や手の動きなどの合図と連動して
“特定の動作(ここでは採血をする際にじっとしてくれる)” をすると “餌がもらえる” と覚えさせるようです。
協力すれば餌がもらえるという捉え方でしょうか。
麻酔をすることなく採血ができるので、動物にとっても安全です。
動物福祉という観点からも、近年では多くの動物園で取り組まれています。
(*ハズバンダリートレーニングでは他にも「体重測定」「検温」「開口」「爪切り、削蹄」などもあります。)

大牟田市動物園 大牟田市動物園 大牟田市動物園

大牟田市動物園は、このハズバンダリートレーニングにおける無麻酔採血において
日本国内で初めてトラの無麻酔採血に成功するなど、実施例が多く、今や日本中から注目されているのです。

ほぼ半日いて、たくさんお話を聞いてきたので、このまま書き続けていったら相当な長さになってしまいそうです。
横着するつもりはありませんが、僕の説明では正確にお伝えできないと思いますので
ご興味のある方は以下のページをご覧ください。
飼育員さんたちの日々の研究と活動がレポートとしてわかりやすく紹介されています。

大牟田市動物園お知らせ

もうひとつ「環境エンリッチメント」についても書きたいと思っていたのですが、
時間がなくなってきたので後日にします。(仕事が・・・)
GWに仕事をするという僕も、もしかしたらハズバンダリートレーニングされているのかも。
(どんなトレーニングじゃ)

それでは、また。

大牟田市動物園