Issue 2023.12

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デザイン塾で制作する、テーマ自由のオリジナル冊子。受講生4名の学びの成果をご紹介。

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2017.6.20

クリエイティブツアー「池島レトログラフィ」vol.5

クリエイティブツアーで今年も池島に行ってきました。
相変わらず猫多し!
どこも島はだいたい猫が多いのですが、この島も負けず劣らず猫の島。
いたるところで猫と遭遇します。
行くたびに毎年たくさんの子猫が生まれているけれど、その割には増えている様子もない。
ということは割と死んでいるのだろうか…。厳しいなぁ。

エフ・ディの事務所にも「ジロ」と「雨」という2匹の猫がいます。
どちらも野良で、ボロボロのところを拾ってきました。
とくに雨は昨年の8月、雨の日に大名の居酒屋の看板の下で泣いているところを捕獲。
生まれて1、2カ月の子猫でした。
極度の栄養失調からか、眼があまり見えていないようで、今でも首を左右に振りながら不思議な歩き方をします。
目測も効かないようでジャンプができず、高いところに登れません。
生まれながらにして障がいを持ってしまったので、拾われなかったらすぐに死んでしまったでしょう。
運が良かったということでしょうか。

池島の子猫たちもそんなに栄養が足りている様子ではなく、何匹冬を越すことができるでしょうか。

池島は炭鉱で賑わった島。最盛期には8,000人がこの島に住んでいたといいます。
2001年に閉山を迎え、今では200人足らず。ほとんどの家族が島を離れていきました。
その後の人たちの暮らしはどうだったのでしょうか。
新しい仕事は見つかったのでしょうか。家族は幸せに暮らしていけたのでしょうか。

島を歩きながら、生きとし生けるものにつきまとう、この“運”について想いをめぐらせました。
“運がいい” “運がわるい” 。
できるならば “運がいい人生” を送りたい。
でもそれは死ぬ時にしか解りませんね。まだまだ人生は長いし、失敗から学ぶ成功もあるし。

とにもかくにも、がんばって生きていくしかないですね。
池島の猫たちを見て、そう思いました。

ではまた。

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ツアーの様子はこちらから。Report: 池島レトログラフィ vol.5