平面から立体へ。さまざまな人の手を通して、絵が日常にとけ込んでいく。

 町を行き交う人々、水族館で見た魚。日常で見たものがoshowさんのフィルターを通過し、平面に描きだされていく。気ままで、どこか可笑しみのある妙な生き物たち。「スケッチブックを見返すと自分でも楽しくなるんです。きっと、楽しんで描いているからかな」。他分野とのコラボレーション作品も多く、絵は帽子や洋服、カバン、ストールなどに形を変えていく。「人の手を借りて作るのが好きなんです。自分の力だけではできない、想像以上のものができますから。それに、身につけるものになることで私の描いた絵が人々の日常にとけ込んでいく。それが楽しいですね」。きっかけはシルクスクリーン印刷との出会いだと語る。布にプリントした絵が可能性を広げた。「それまで描く部分だけで自己完結していた活動が、絵を題材にものを作り、発表していくことでたくさんの人と出会うきっかけになりました。絵を描くことで友達が増えるし、つながりが生まれる。絵は私のコミュニケーションツールなんです」。友達が増えるのが楽しくて続いているのかも、とoshowさん。「これからも色んなものを作って、たくさんの人とつながりたいですね」。シンプルで自由な“楽しい”という躍動、作家はさらなるフィールドへと進んでいく。

楽描家=oshowさん

伊藤若冲の作品「樹花鳥獣図」をユーモラスに解釈して描いた手ぬぐい。

楽描家=oshowさん

oshowさんが制作したテキスタイルと洋服デザイナーのコラボレーション。「自分が良いと思うものを着ていると、他の人も感応してくれるんです」。

楽描家=oshowさん

制作の強い味方、「シルクスクリーン工房Mesh」の平川さんとは7年のお付き合い。「ここから色々なものが広がりました」とoshowさんは語る。

Profile

楽描家=oshowさん

oshow(おしょう)
九州造形短期大学を卒業後、“楽描家”oshowとして活動を開始。自身の絵を用いたグッズ制作をはじめ、他作家とのコラボレーションも多数。2011年にはデザインから縫製までを自ら行なう博多区の「エナジー帽子店」原恭子さんと“oshowflowerベレー”を制作。2013年には東京・名古屋での展示も決定している。
問/oshow888@yahoo.co.jp http://oshow.daa.jp/

写真=石川博己 文=柳田奈穂

Posted by:f-d